何気ない生活を潤(うるお)すものが文化です。技術の粋を尽くして作るのは科学技術だけでなく、毎日の生活を豊かにする文化のはずです。

かつては、技術を中国大陸より取り入れ、空海さんはそれを高野山で最高の幸せになる心の持ち方を研究しました。また、京都では綜芸種智院を開校し、庶民の生活を豊かにする技術を学芸として広めました。(技術は道具の発展と使い方の向上です(職人技)) で、美味しい食べ物は幸せ文化の頂点です。

茶道はおもてなしのカタチです。えっと、いいもの(高価なもの・希少なもの)をだすのがおもてなしではないのです。利休さんはおもてなしを、誰でもできるようにしました。お客さんが来たら、いま家にあるもの(菓子など)で饗応(きょうおう)するのが、おもてなし、です。

お茶の好きな方なら、上生菓子を買っておくのです。(お客様の笑顔に比べれば安いものです)誰も来なかったら、お下(さ)がりでおうちのひとが食べるのです。