すべては“つながり”でできている ─ リレーショナルデータベースの世界
こうして挙げていけば、キリがありません。でも実は、これらすべてに共通して使われている技術があります。
リレーショナルデータベース(RDB)
この仕組みは、現代のシステムやサービスの中枢を支える縁の下の力持ち。複数の「情報」を関連づけ、つながり(リレーション)として記録・管理する考え方です。
今や私たちの社会は、リレーショナルデータベースの上に成り立っていると言っても過言ではありません。
発明したのは誰?
この概念を世界に示したのが、エドガー・フランク・コッドさん(Edgar Frank “Ted” Codd, 1923年8月23日 – 2003年4月18日)。
彼が提唱した「リレーショナルモデル」は、当時のデータ管理に革命を起こし、今なお世界中のあらゆるITサービスの中で息づいています。
すべての「便利」は、見えない関係性でつながっている。
それを設計し、運用するスキルが、現代の「教養」となりつつあります。
オンラインショップは“つながり”でできている
一見シンプルに見えるオンラインの「お店」ですが、裏側では次のような情報が密接に関連づけられ、連動しています。
- 商品
- カテゴリー
- 人気順
- 顧客名簿
- 送り先
- 購入履歴
これらの情報を「リレーション」させながら運用するのが、オンラインショップ運営の真の技術です。
ただ商品を並べるだけでは「お店」にはならない。
“どう結びつけるか”が、オンラインの腕の見せ所です。
「人気順の商品を出す」「あるお客様の過去の購入傾向からおすすめを提案する」「同じ住所に送る複数の注文をまとめる」──これらすべては、情報がつながっているからできることです。
優れたオンラインショップは、情報の“関係性”を設計することで、お客様との関係性を育てていきます。