ITとは「情報を構造化すること」

プログラムも、ホームページも、そしてシステム開発も──すべてに共通しているのは、「情報を構造化すること」です。

ITとは技術そのものではなく、情報をわかりやすく、使いやすく整理すること。それこそが、ITの本質です。

ローコードやノーコードが話題になることもありますが、それはあくまで実装手段の効率化。大切なのは、伝えたい情報を正しく理解し、それを論理的に組み立てる力です。

情報の構造化ができれば、最適なホームページやシステムは自然に生まれます。

文化、芸術、ビジネス──あらゆる分野は「構造」を内に秘めています。だからこそ、ITの力でそれを解き明かし、再構成し、必要な人に、必要な情報を、必要なタイミングで届けるのです。

オンラインショップでは、商品のデータベースとHTMLという構造の上に、出会いと購買が成立します。

「探している人に見つけてもらい、買ってもらう」──その裏側には、情報設計という名の知的な営みがあるのです。

文・岡村新一