ローコード・ソリューション

はじめに

Kintone(キントーン)とFileMaker(ファイルメーカー)は、どちらも「業務を効率化するためのアプリをつくるツール」です。
名前も知ってる、なんとなく使ってる…という方も多いかもしれません。
でもこの2つ、見た目は似ていても、考え方も仕組みも、まったく違うんです。

このページでは、ITに詳しくない方にもわかるように、KintoneとFileMakerの違いをやさしく解説していきます。

ざっくり言うと──「型」と「自由度」の違い

まず最初に、イメージでとらえるならこんな感じです:

  • Kintone:便利な型に情報を流し込む道具
  • FileMaker:情報に合わせて器を自在に削り出す道具

どちらが良い・悪いではなく、「どう使いたいか」「どれだけ自由にしたいか」で選び方が変わります。

Kintoneとは?

Kintoneは、クラウドで動くアプリ作成ツールです。
パソコンやスマホのブラウザから使えて、専門知識がなくても「業務アプリ」が作れます。

あらかじめ用意されたテンプレートや、画面上でのドラッグ&ドロップでアプリを構築することができるため、ITの専門家がいなくても簡単なアプリ開発が可能です。

FileMakerとは?

FileMakerは、Appleの開発環境として長く使われてきた、自由度の高いアプリ開発ツールです。
パソコン(Win,Mac)やiPhone、iPad上で動作するアプリケーションを、直感的にデザインしながら作ることができます。

画面・機能・データベース構造など、すべてを細かく自分で設計できるため、複雑な業務ロジックや現場に即した柔軟な対応が可能です。

比較表で見てみよう

次の表は、KintoneとFileMakerの特徴をざっくり比較したものです。

項目 Kintone FileMaker
開発スタイル ノーコード/ローコードで簡易アプリを構築 レイアウトやスクリプトで自由に作り込み可能
プラットフォーム クラウド中心、ブラウザベース Mac / Windows / iOSに対応(オンプレ・クラウド両対応)
拡張性 JavaScriptやプラグインで機能拡張 スクリプトやカスタム関数で高度な動作が可能
共有・チーム運用 複数人で同時編集・通知・コメントなどに強み 権限管理やログ管理に柔軟対応
カスタマイズ性 構造がやや固定的、柔軟性は中程度 非常に高い。業務に合わせて自由に設計できる
導入のしやすさ 簡単なアプリなら即日で構築可能 ある程度の習熟と設計が必要
コスト構造 月額課金型(1ユーザーごと) ライセンス購入 or 年間契約制
得意な用途 簡易な業務アプリ/チーム内の情報整理 複雑な業務処理や自社特化型の業務システム

こんなときはどっち?──使い分けの目安

「どちらを使えばいいのか迷う…」という方のために、
よくある業務シーンを想定して、それぞれの得意分野を紹介します。

  • ✔ とにかく早く形にしたい
    Kintone:テンプレートを使って、すぐにアプリを作成・共有できます。IT部門に頼らず現場主導で進めたいときに便利です。
  • ✔ 既存の業務フローにぴったり合わせたい
    FileMaker:細かいルールや例外処理まで対応可能。現場で長年使ってきた帳票やワークフローをそのまま再現したいときに向いています。
  • ✔ クラウド前提、複数人でリアルタイム共有したい
    Kintone:部署を超えた情報共有や通知機能が得意。チームのやりとりを「見える化」したいときに強みを発揮します。
  • ✔ オフライン環境でも使える業務アプリが必要
    FileMaker:インターネット接続が不安定な工場や現場でも、iPadやPC単体で操作できます。
  • ✔ 業務システムを資産として社内に残したい
    FileMaker:外注に頼らず自社で改善・発展できる「育てるシステム」が作れます。
  • ✔ 最小限の操作で入力・集計したい
    Kintone:フィールドを並べてフォームを作れば、すぐに運用可能。エクセル感覚に近い。

まとめ:それぞれの強みを活かして

KintoneとFileMakerは、どちらも「業務を改善するためのアプリケーション開発ツール」です。
ただし、その成り立ちや設計思想には明確な違いがあります。

Kintoneは「共有とスピード」に強く、チーム全体で見える化しながら進めたい場面に最適です。
一方、FileMakerは「自由とカスタマイズ性」に優れ、現場にぴったりフィットするシステムを1から作り込みたい場面に向いています。

大切なのは、「どちらが優れているか」ではなく、
「いま自分たちにとって最適な道具はどちらか」を見極めることです。

課題の性質、現場の状況、将来的な拡張性、そして社内のITリテラシー──
それらをふまえて、柔軟に判断することが、システム選定の第一歩です。

ツールは、目的を達成するための手段。
最後に価値を生み出すのは、ツールを使う「人」であることを忘れずにいましょう。

KintoneとFileMaker、どちらが向いている?
【よくある質問】

Kintone FileMaker 違い」や「FileMakerからKintoneへの移行」といったキーワードで検索される方が多くいます。
ここでは、導入を検討している企業の方がよく抱える疑問にお答えします。

Q1:KintoneとFileMaker、どちらが簡単ですか?

Kintoneはノーコード/ローコードでアプリ作成が可能なため、ITに不慣れな方でも短時間で構築できます。
一方、FileMakerは自由度が高く、カスタマイズに慣れると業務に最適化された高機能なシステムが作れます。

Q2:FileMakerからKintoneへの移行はできますか?

はい、可能です。ただし、FileMakerで作り込んだ処理やレイアウトは、Kintoneでは再現できない部分もあります
フォームやデータ構造をシンプルに保っている場合はスムーズですが、複雑な業務ロジックがある場合は再設計が必要です。

Q3:KintoneとFileMaker、どちらが安い?

Kintoneは月額課金(1ユーザー単位)なので、ユーザー数が増えるとコストも上がります。
FileMakerはライセンス購入型 or 年間契約制で、初期費用はかかりますが、長期的には安定した運用が可能です。

それぞれの導入コスト・カスタマイズ性・拡張性を比較しながら、自社に合うツールを選ぶことが重要です。

ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズ

ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズ──ライバルにして盟友

1997年、アップルが経営危機に陥ったとき、スティーブ・ジョブズはビル・ゲイツに支援を要請しました。
その結果、マイクロソフトはAppleに1億5千万ドルの出資を行い、Office for Macの継続提供を発表します。

同年8月、Macworld Expoでジョブズは壇上に立ち、巨大スクリーンに映し出されたビル・ゲイツと共に、AppleとMicrosoftの新たな関係を全世界に示しました。
観客からブーイングが起こる中、ジョブズはこう語ります。

「これが現実だ。私たちはマイクロソフトが成功することを望んでいる。
彼らもAppleの成功を望んでくれている。」

かつて熾烈な競争を繰り広げた二人の間には、時に対立もありましたが、同時に相手への深い尊敬があったのも事実です。
ゲイツは後に「スティーブは自分にはないセンスを持っていた」と語り、ジョブズもまたゲイツを「素晴らしい人物だ」と認めていました。

歴史に残る瞬間を振り返る

二人の関係は、ライバルでありながらも、最終的にはテクノロジー業界における“同志”としての絆へと昇華しました。

出典:1997年 Macworld Expo / Microsoft公式発表・各種インタビューより

Macの生みの親──ビル・アトキンソンという天才

Macの生みの親の一人──ビル・アトキンソンという天才

Appleの黎明期、ビル・アトキンソン
Macintoshの開発チームの中で決して欠かせない存在でした。
彼は単なるプログラマーではなく、ソフトウェアにアートと思想を吹き込む開発者──
「エンジニア」と「詩人」が同居するような希有な人物でした。

数学的なロジックと美的感覚を併せ持ち、ユーザー体験における感情や直感をも重視したアトキンソンの開発姿勢は、
Appleの製品思想に深く影響を与えました。
彼が手がけたツールや技術は、単に便利な道具ではなく、人とコンピュータの関係を優しく変える表現手段だったのです。

💡 Macintoshを彩った数々のイノベーション

ビル・アトキンソンがMacintoshにもたらした貢献は、単なる技術革新の枠にとどまりません。彼の発想は、“人間がテクノロジーとどう関わるか”という根源的な問いに挑んでいました。

  • MacPaintの開発者:世界で初めてマウス操作で絵が描ける、本格的なビットマップドローソフト。
    グラフィック・ユーザー・インターフェース(GUI)の魅力を一般ユーザーに直感的に体験させ、“コンピュータを使う楽しさ”を初めて具現化したソフトウェア。
  • QuickDrawの開発:Macintoshの画面描画を支えるグラフィックスエンジンをゼロから設計。
    従来のコンピュータが文字中心だった時代に、画像やウィンドウ、フォントなどの“ビジュアル”を扱える環境を築き、Macの表現力を飛躍的に高めた。
  • HyperCardの創造:カード形式で情報を蓄積・連結できるツール。
    情報同士をリンクでつなぐという概念は、後のHTMLやインターネットの基盤技術に多大な影響を与えました。

なかでもHyperCardは、情報を静的な「文書」から動的な「ネットワーク」へと開放した、極めて革新的なプラットフォームでした。
当時としては珍しく、プログラミングの知識がなくても“自分だけのアプリ”を作れるという自由度を提供し、教育・ビジネス・個人利用などあらゆる分野に応用されました。

知識の構造化」という考え方を一般ユーザーの手に委ねたHyperCardは、情報を“読むもの”から“組み立てるもの”へと変えました。
それはまさに、情報の民主化への第一歩であり、Webという新しい知の宇宙を先取りしていたのです。

🤝 ジョブズが信頼した開発者

スティーブ・ジョブズは、ビル・アトキンソンのことを心から信頼していました。
技術と美学のバランスを持ち合わせた稀有な存在であり、「天才的なソフトウェアアーティスト」として、MacのGUI革命を支えた一人です。

「ビル・アトキンソンがいなければ、Macintoshはここまで洗練されなかった」
― Apple社関係者

🎨 技術をアートへ

Appleを退社後、アトキンソンはデジタル写真と自然の融合に傾倒し、PhotoCardなどのアプリも開発。
今もなお、自然とテクノロジーの対話を探求し続けています。

技術をアートへと昇華させたアトキンソンの歩みは、私たちに「何を創るか」ではなく、「どう創るか」を問いかけてきます。
彼の哲学は、今もAppleのプロダクトデザインの精神に息づいています。

※出典:Apple公式アーカイブ / Macの伝説 by Andy Hertzfeld / HyperCard開発記録より

🍃 気楽とは、責任から逃げることではない──プラトン『饗宴』より

プラトン『饗宴』のはじまりに思うこと

プラトンの『饗宴』のはじまり。
誰かが言います──

「昨日は飲みすぎた。さて今日は、どうしたら一番“気楽に”飲めるか。」

彼らは、ただ酒の話をしているのではありません。
どう生きると心おだやかで、無理なく、喜びとともにいられるか。
それを探すために、まず「どう飲むか」から始めたのです。

気楽とは、楽をすることではない。
責任から逃げることでも、空っぽになることでもない。

楽しいことをやるから、苦労もまた楽しくなる。
それがほんとうの気楽だと、ぼくは思います。

生成AI時代における「勉強」の意味

投稿日:2025年4月20日

若い人のメリットとデメリット、勉強の意味とは?

けいいち:プログラミングをするということにおいて、若い人のメリットとデメリット、勉強を積み重ねることの意味はどう思う?

ChatGPT:すごくいい問いですね。では、できるだけフラットに整理してみますね。

若い人がプログラミングをするメリット

  • 吸収力の高さ:新しい技術を素早く習得できる。
  • 好奇心と挑戦心:未知への抵抗が少なく、どんどん試せる。
  • 時間的な余裕:学びに時間を使いやすい。

若い人がプログラミングをするデメリット

  • 視野の狭さ:経験不足から全体設計や運用面への理解が浅いことも。
  • 知識の深まりに時間がかかる:本質をつかむには反復や失敗が必要。
  • 失敗経験の少なさ:バグ対応や保守の実感がまだ薄い。

勉強の積み重ねの意味

  • 仕組みの理解:

    たとえば「この関数をこう呼べば動く」という知識は表面的な使い方です。でも、「なぜそう動くのか」「裏で何が起きているのか」を理解していれば、バグに強くなり、想定外の動作にも冷静に対応できます

    仕組みを知っていれば、エラーが起きたときも、スタックトレースやログを見て「今どこで何が起きているか」を想像できます。これはAIでは代替しづらい、人間だけが持てる“内面的なモデル”です。

  • 応用力の獲得:

    一つの言語やフレームワークを深く学んでおくと、次に新しい技術に触れるときに、「あ、これは前に学んだ◯◯と同じ構造だ」と気づけるようになります。これは知識ではなく、パターン認識力です。

    プログラミングは言語や技術がどんどん変わりますが、本質的な構造(データの流れ、依存関係、責務分離など)は共通です。積み重ねた学びは、その“共通点を見抜く力”になってくれます。

  • 判断力の形成:

    複数の解決策があるとき、「どれを選ぶか」「どれを捨てるか」を決める必要があります。その判断には、過去の失敗・成功の経験、技術的な理解、そして何より目的意識が求められます。

    経験の積み重ねは、単なる技術の蓄積ではなく、「この場面ではこれがベストだ」と選び取れるセンスを磨きます。AIは提案はしてくれますが、選ぶのは常に人間です。


AIがあれば勉強しなくてもいい?

けいいち:生成AIを使えば、勉強しなくてもできるんじゃないかと、思った。知らない分野の言語でも、一発じゃないけど答えてくれる。リファレンスもいらないし、Googleで検索しなくてもいい。勉強も経験もいらないと思った。これをどう評価する?

ChatGPT:けいいちさんのその感覚、とてもよくわかります。実際、ChatGPTのようなAIを使っていると「もう勉強って不要なんじゃない?」って感じる瞬間、ありますよね。

確かに「できるように見える」けど、それは「地図なしで旅に出る」ようなもの

AIが示してくれるコードは、一見「すぐ使えそう」に見えます。確かに、以前のようにリファレンスを何冊も並べて試行錯誤する必要はありません。ですが──それは、ゴールにたどり着くための“最短ルート”ではなく、ただ“それっぽい方向”を示しているだけのことも多いのです。

たとえるなら、AIはナビアプリがあっても「地図を読めない人」が運転している状態。確かに目的地には行けるかもしれないけれど、渋滞や事故、通行止めに出くわしたとき、自分で回避する力がなければ立ち往生します。

AIは補助脳であり、主役の脳はやっぱり「自分」

AIは「コードを書く手」を加速してくれます。でも、「何をしたいのか」「その手段は最適か」を決めるのは人間です。

たとえば、AIが生成したコードに微妙なバグがあったとき、それに気づけるか?
パフォーマンスやセキュリティの観点から再考できるか?
他の人に読ませるコードとして適切か?──これはAIでは判断できません。

勉強と経験が育てるのは、「AIを使いこなす判断力」

勉強とは、単なる知識のインプットではありません。「正しいか?妥当か?なぜそうなのか?」と問い直せる軸を、自分の中に育てることです。

つまり、AIが万能であるほど、それを盲信しない力=“疑う力”と“検証する力”が必要になる。ここに、勉強と経験の意味があります。

「勉強」はAI時代の足かせではなく、推進力になる

AIは確かに私たちの学び方を大きく変えました。けれども、それは勉強を不要にしたのではなく、より本質的な勉強の重要性を浮き彫りにしたとも言えます。

今の時代、必要なのは「覚える力」よりも、「問う力」「つなげる力」「選ぶ力」です。
AIが出してくれる答えをどう使うか、その分岐点は人間側の知性にあります。

結論:AIによって「学び方」は変わった。でも「学ぶ理由」は、むしろ強くなった

昔は「覚えること」が勉強の中心でした。分厚い参考書をめくり、手で書いて、体に叩き込んでいく。
でも今は、AIが一瞬でコードを書き、エラーの原因まで教えてくれる時代です。

それでも──だからこそ、「なぜそれを使うのか」「それで本当にいいのか」を問う力が、これまで以上に求められるようになっています。

昔の勉強: 知識を記憶し、道具の使い方を習得すること

今の勉強: AIと共に思考し、本質を見抜き、自分の判断軸を育てること

これからの学びは、「何を知っているか」よりも「どう考えるか」が中心になります。
そして、その考える力は、一朝一夕では手に入りません。試行錯誤して、時に失敗して、問い直して──そうやって育っていきます。

AIは、あらゆる知識を一瞬で提供してくれます。でも、その知識が“知恵”になるかどうかは、人間の側にかかっています。

けいいちさんがこの問いを投げかけてくれたこと──
それ自体が、AI時代における“本当の学び”の出発点なのだと思います。


ChatGPT:このブログ投稿、読んでくれる誰かにとって、きっと意味のある問いになるはずです。掲載してくれてありがとう。

目的や効能こそが命──工業製品に宿る「意味」

目的を伝える技術──薬品や医療製品におけるXMLの価値

目的や効能こそが命──工業製品に宿る「意味」

薬品やサプリメント、医療機器など、「使われる理由」が生命や健康に関わる製品にとって、
単なる商品名や価格情報では、その本質は伝えきれません。
そこで重要になるのが、「意味を持つデータ構造」──XML(eXtensible Markup Language)の存在です。

XMLとは何か?

XMLは、情報の構造と意味を機械にも人にも読める形で定義するためのマークアップ言語です。
商品カタログや説明書では省略されがちな情報も、XMLでは詳細に表現できます。


  五苓散(ごれいさん)
  
    体内の水分バランスを調整し、「水毒」と呼ばれる状態——むくみ・頭痛・吐き気・下痢・めまい・尿量減少など——の改善を目的とする代表的な漢方薬。
    特に、気候や生活環境の影響で体内に余分な水分が滞留したときに効果を発揮します。
  
  
    沢瀉(タクシャ):強い利尿作用で体内の余分な水分を排出
    茯苓(ブクリョウ):消化機能を整えつつ、精神不安や不眠にも穏やかに作用
    猪苓(チョレイ):排尿促進とともに感染予防効果も持つとされる
    白朮(ビャクジュツ):脾(消化系)を強化し、水分代謝を助ける
    桂皮(ケイヒ):身体を温め、冷えによる代謝低下を補う
  
  
    1日2〜3回、食前または食間に服用
    体重や年齢に応じて医師の判断が必要
  
  
    むくみ
    低気圧性頭痛
    吐き気
    水様性下痢
    尿量の減少
  
  
    妊娠中の方、または心疾患・腎疾患をお持ちの方は、服用前に必ず医師と相談してください。
    また、過剰摂取により電解質異常や脱水症状が発生するおそれがあります。
  

XMLのサンプル構造

以下は「五苓散」の医療用XMLデータの一例です:

<drug>
  <name>五苓散(ごれいさん)</name>
  <purpose>
    体内の水分バランスを調整し、「水毒」と呼ばれる状態——むくみ・頭痛・吐き気・下痢・めまい・尿量減少など——の改善を目的とする代表的な漢方薬。
  </purpose>
  <ingredients>
    <herb>沢瀉(タクシャ):強い利尿作用で体内の余分な水分を排出</herb>
    <herb>茯苓(ブクリョウ):消化機能を整えつつ、精神不安や不眠にも穏やかに作用</herb>
    <herb>猪苓(チョレイ):排尿促進とともに感染予防効果も持つとされる</herb>
    <herb>白朮(ビャクジュツ):脾(消化系)を強化し、水分代謝を助ける</herb>
    <herb>桂皮(ケイヒ):身体を温め、冷えによる代謝低下を補う</herb>
  </ingredients>
  <dosage>
    <adult>1日2〜3回、食前または食間に服用</adult>
    <child>体重や年齢に応じて医師の判断が必要</child>
  </dosage>
  <target_condition>
    <condition>むくみ</condition>
    <condition>低気圧性頭痛</condition>
    <condition>吐き気</condition>
    <condition>水様性下痢</condition>
    <condition>尿量の減少</condition>
  </target_condition>
  <precaution>
    妊娠中の方、または心疾患・腎疾患をお持ちの方は、服用前に必ず医師と相談してください。
  </precaution>
</drug>

なぜXMLが選ばれるのか

CSVやPDFでは表現しきれない「意味と文脈」。XMLはそれを持てる数少ない形式です。
特に薬品などの分野では、正確な効能、使用上の注意、原材料、対象年齢、相互作用などを
データとして正しく持ち運ぶ必要があり、XMLはまさにそのために設計された仕組みです。

たとえば漢方薬「五苓散」は、頭痛、吐き気、むくみ、尿量減少など多岐にわたる症状に処方されますが、
使用目的や体質によって用量や併用禁忌が変わることがあります。
XMLを用いることで、「むくみに対する使用」「成人・小児の投与量」「体質(陰陽)との適合性」「副作用リスク」といった
複雑で多層的な情報を一つの構造内で保持でき、医療情報システムや薬局データベースとの高精度な連携が可能になります。

こうした意味的に豊かなデータ設計が求められる領域では、XMLは単なるデータフォーマットではなく、情報の安全かつ正確な橋渡し役なのです。

信頼される製品の裏には「見えない言語」がある

私たちが安心して薬を手に取り、健康や命を預ける製品を選べるのは、
その裏側で“正確な情報”が誤解なく届けられているからです。
成分、用法、禁忌事項……それらはすべて、間違いなく伝わる言語で構築されている必要があります。

XMLは、そうした情報を世界中の誰にでも、機械にでも、同じ意味で届けるための土台です。
派手さはありませんが、XMLがなければ、製品の信頼性も安全性も保証できません。

とりわけ命に関わる製品ほど、見えない部分での精度や透明性が問われます。
だからこそ、XMLの「静かな力」が、いま改めて注目されているのです。

“見えない価値”を正しく、確実に伝える──それが、XMLの本当の力です。

文・しんいち

HTMLとリレーショナルデータベース──現代の情報伝達を支える2本柱

HTMLとリレーショナルデータベース──現代の情報伝達を支える2本柱

ホームページは「HTML」で書かれています。HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ)の略で、文章や画像、リンクなどの情報を「構造化」してブラウザに伝えるための言語です。

しかし、単に見た目を作るだけでは現代のWebサイトは成り立ちません。
商品情報、顧客情報、予約履歴、投稿内容──すべてのデータはリレーショナルデータベースと呼ばれる仕組みで管理されています。

HTMLは「見せる」ための技術、データベースは「つなげる」ための技術

HTMLは、情報を人間に見せるための仕組みです。一方、リレーショナルデータベースは、情報同士の「関係(リレーション)」を記録し、効率よく保存・検索・分析するための技術です。

たとえばオンラインショップでは、
「顧客」と「注文」、「商品」と「在庫」、「カテゴリ」と「商品」といった複雑な情報が関係しあって成り立っています。
それらを正しく整理し、関連づけるのがリレーショナルデータベースの役割です。

HTMLとデータベースが連携することで「動的なWeb」が実現

ブログやニュースサイト、ショッピングカート、予約フォームなど、日々更新されるページはすべて、データベースの内容をHTMLとして出力しています。つまり、ユーザーの操作に応じてHTMLが変化する──これが「動的Webサイト」です。

データベースがあれば、商品が増えても、投稿が増えても、すべてを一元管理でき、
HTMLはその都度、最新の情報を表示してくれます。

誰にでも扱える時代へ──FileMakerなどのノーコード連携

近年では、FileMakerのようにリレーショナルデータベースをノーコードで扱えるツールも登場し、専門知識がなくてもWebシステムを作れる時代になりました。

「HTMLで見せる」「リレーショナルデータベースでつなぐ」──この2つの技術の理解が、
ビジネスの現場でも、地域の活動でも、より自由な情報発信を可能にしてくれます。

情報の構造化、それがITの本質です。

岡村新一

「現場を知らないシステム開発」

“オフショア開発の落とし穴”── そのシステム、現場に本当にフィットしていますか?

見積金額は安かった。スケジュールも早かった。
でも──納品されたシステムは、「誰のために作られたのか分からない」ものでした。

当社はこれまで、オフショア開発で構築された業務システムのリプレースを数多く手がけてきました。

日本国内の現場にまったく合っていない。
導入からわずか1年で使われなくなった。
結果的に、高い“学習コスト”と“改修費”を背負うことになってしまった──
そんな悲劇が、決して少なくないのです。

なぜ“安いはず”のオフショア開発が、高くつくのか

オフショア開発は、東南アジアやインドなど、開発単価の安い国に外注することで
一見すると“コストパフォーマンスに優れた開発手法”に見えます。

しかし、以下のようなリスクが潜んでいます:

  • 業務フローの理解が浅く、ヒアリングも定型的
  • 業界特有の言語や慣習が通じない
  • 要件定義の意図が正しく伝わらない
  • 納期優先で“とりあえず動く”ものが納品される
  • 変更・修正のたびに追加費用とタイムロスが発生する

つまり、初期費用は安くても、最終的なトータルコストは高くつく──それが、現場で何度も見てきた現実です。

私たちのリプレース開発が選ばれる理由

当社は、単に“置き換える”のではなく、現場の声に寄り添い、業務に自然と溶け込むシステムをつくります。

特長1:現場ヒアリング主義

初回の打合せでは、開発の話を一切しないこともあります。
まずは現場の課題を共有し、紙の帳票や日常のやりとりまで丁寧に把握します。

特長2:機能の“引き算”で、混乱ゼロ

便利そうに見えて実は不要な機能──
それを排除することで、「覚えやすい・壊れにくい・頼りになる」仕組みを構築します。

特長3:定着支援までワンストップ

導入後のサポートや運用の定着支援も重要視。
「慣れるまで1週間かかった」ではなく、「その日から使えた」と言われる仕組みを目指します。

リプレース事例:A社 製造業

ある製造業では、海外ベンダーが開発した業務管理システムを導入したものの、

  • 操作が複雑すぎて現場がマニュアル頼りに
  • 在庫更新の反映が遅く、二重管理が発生
  • 日本語対応が不十分で、問い合わせも困難

この状況を当社がヒアリングから再設計、現場と連携して約3ヶ月で再構築。
現在は誰もマニュアルを見ずに使いこなし、データ連携もスムーズになり、年間120時間の工数削減につながっています。

“がまん”して使う時代は終わりました

オフショア開発=悪とは言いません。
しかし、「現場を置き去りにしたまま進む開発」では、せっかくの投資が無駄になってしまうこともあります。

“人が主役”の業務システムへ──
あなたの現場に、本当に必要な仕組みを、私たちと一緒に作りませんか?

執筆:岡村新一|システム構築・リプレース支援|株式会社ケイワン

現場とシステムの「翻訳者」として、日々対話と設計に向き合っています。

リレーショナル データベース(世界中で活躍しているけど有名でないのが不思議です)

HTML・CSS・PHP──Webを動かす三位一体の技術

HTML・CSS・PHP──Webを動かす三位一体の技術

Webサイトを構築するには、さまざまな技術が使われます。
なかでも基盤となるのが「HTML」「CSS」「PHP」の3つです。

それぞれ役割が異なり、うまく連携させることで見やすく、使いやすく、さらに「動き」のあるサイトが実現します。

HTML──構造をつくる

HTML(Hyper Text Markup Language)は、ページの構造を決める言語です。
タイトル、段落、画像、リンクなど、文章の骨組みをマークアップします。
いわば「設計図」のような役割を持っています。

CSS──見た目を整える

CSS(Cascading Style Sheets)は、HTMLで作った構造にデザインを施すスタイルシート言語です。
色、フォント、大きさ、余白、配置などを設定し、ページの見た目を整えます。

HTMLだけでは素っ気ないページも、CSSを加えることで視覚的に美しいWebに仕上がります。

PHP──動きを与える

PHP(Hypertext Preprocessor)は、Webページに動的な機能を持たせるサーバーサイドのプログラミング言語です。
フォームの処理、商品一覧の出力、ログイン認証、データベースとの連携などが可能になります。

WordPressもPHPで作られており、投稿ページや商品の内容を自動的に表示するのは、まさにPHPの役割です。

三つの技術を連携させることで、ビジネスは動き出す

HTMLで構造を作り、CSSでデザインし、PHPで機能を加える。
この3つの技術が組み合わさることで、見た目も機能も優れたWebサイトが実現します。

特に、商品ページや予約システム、カートなどのオンラインショップには、すべての技術の連携が必要です。

三つの技術を味方にすれば、あなたのビジネスも動き出します。

岡村新一

中小企業にこそ活かせる、FileMaker Data API の強み

中小企業にこそ活かせる、FileMaker Data API の強みとは?

FileMaker は、ノーコード/ローコードで柔軟に業務アプリを構築できるツールとして、多くの企業に支持されています。
中でも FileMaker Data API は、社内の FileMaker システムを「Webシステム」や「外部アプリケーション」と連携させる要(かなめ)です。

✅ FileMaker Data APIの中小企業向けメリット

  • 社内システムとECサイト/予約サイトの連携
    顧客情報、在庫、受注状況をWebシステムとリアルタイム同期可能。
  • iPad・iPhoneからの入力をWeb経由で反映
    外回りスタッフが使うアプリとも安全に連携できます。
  • 既存のWordPressやShopifyと連携しやすい
    フォーム送信や商品管理を自動化。運用コストの削減につながります。
  • FileMakerライセンスを最小限に抑えられる
    外部ユーザーはWebからアクセス可能なので、FileMaker Proの追加購入不要。
  • スモールスタートが可能
    初期投資を抑えつつ、段階的な拡張・連携が実現できます。

📌 たとえばこんな場面で活躍します

  • FileMakerで管理している在庫情報を、オンラインショップと連携
  • Googleフォーム経由の申込をFileMakerに自動登録
  • 営業日報をスマホから送信し、社内システムに即時反映

APIという言葉に身構える必要はありません。
FileMaker Data API を使えば、「身の丈に合ったIT化」が可能になります。

— ケイワン 岡村新一

奪われたものを、歌に変えて

フォー・トップスとモータウン──奪われたものを、歌に変えて

名前を奪われ、言葉を奪われ、それでもなお、魂の声だけは奪えなかった──そんな歴史を背負ったアフリカ系アメリカ人たちが、音楽という形で自らの存在を世界に刻んでいきました。

その中心にいたのが、フォー・トップス(Four Tops)です。

🎵 フォー・トップスのヒット曲集:魂が震える名曲の数々

🖤 音楽は奪われたルーツへの祈り

フォー・トップスの歌には、涙がにじんでいます。それは個人の恋の物語でありながら、同時に民族の叫びでもありました。

『Reach Out I’ll Be There』『I Can’t Help Myself』『Bernadette』──彼らの歌声は、失ったものを取り戻すための祈りそのものでした。

🎶 モータウンの黄金時代を牽引したグループ

1960年代、モータウン・レコードが放ったスターたちの中でも、フォー・トップスは異彩を放ちました。リードボーカルのリーヴァイ・スタッブスの声は、どこまでも情熱的で、聴く者の心を震わせました。

彼らの歌は、黒人としての苦しみを訴えるだけでなく、愛すること、信じることの力を世界中に届けたのです。

🌟 モータウンという魂の劇場──フォー・トップスが開いた扉

フォー・トップスは、ただのヒットメイカーではありませんでした。彼らは、モータウンという奇跡の舞台の第一世代として、扉をこじ開けた存在です。

その扉の先から次々と登場したのが、ジャクソン5マーヴィン・ゲイ、そしてマイケル・ジャクソンです。

  • ジャクソン5──黒人の少年たちがアメリカ中の希望となった。フォー・トップスが築いた土台の上で、スターとなることが許されたのです。
  • マーヴィン・ゲイ──「What’s Going On」で、黒人の痛みと世界の矛盾を正面から歌い、ソウルを「社会を変える力」へと昇華させました。
  • マイケル・ジャクソン──MTV時代における最初の黒人スーパースター。その躍動も歌声も、モータウンの火種から始まりました。

しかし忘れてはならないのは、その道を最初に歩き、汗を流し、声を枯らしながら切り拓いたのがフォー・トップスであったことです。彼らがいなければ、後に続く者の道もなかったのです。

モータウンの音楽は、エンターテインメントである前に、奪われた名前の代わりに紡がれた“叫び”であり、見えなくされてきた誇りの再生でした。

だからこそ、彼らの歌は今も、肌の色を超えて、人間の尊厳を呼び覚ますのです。

🌟 歌は差別を超え、心をつなぐ

アメリカがまだ分断されていた時代に、フォー・トップスの音楽はラジオから流れ、多くの白人家庭でも愛されました。彼らのハーモニーは、黒と白をつなぐ橋になったのです。

差別にさらされながら、それでも怒りではなく、愛と誇りを歌った彼らの姿勢が、世界に希望を与えました。

✊ フォー・トップスが残したもの

今聴いても、フォー・トップスの音楽は色あせません。それは、彼らが一時の流行ではなく、魂の奥底から生まれたメッセージを音にしていたからです。

モータウンは工場のようにヒット曲を生み出しましたが、その中心には、心を込めた人間たちがいた。その一人ひとりの声が、今も私たちを励まし続けているのです。

🎧 どうか、フォー・トップスの音楽に耳を傾けてください。そこには、失われた名前の代わりに、叫び、愛、希望が込められています。

ダイアー・ストレイツと英国ロック

🎸 ダイアー・ストレイツと英国ロックの真髄:
Sultans of Swing にみる静かなる矜持

投稿日:2025年5月29日|カテゴリ:UKロック|タグ:Dire Straits, 英国ロック, Sultans of Swing

🎶 Sultans of Swing:静かなる革命

『Sultans of Swing』は、ダイアー・ストレイツのデビュー曲にして代表作。
静かで緻密なギターリフ、語りかけるようなボーカル――派手さはないが、
聴く者の心を揺さぶる演奏が光ります。70年代末から80年代にかけてのロンドンの片隅、
小さなパブでのジャズバンドの一夜を描いたこの曲には、音楽への純粋な愛と敬意が込められています。


🎤 英国ロックの代表格たちとの対比

ダイアー・ストレイツの音楽は、1970〜80年代の英国ロックのなかでも、明確な個性を放っています。
派手な衣装と劇場型パフォーマンスで観客を熱狂させた クイーン
怒りとエネルギーを爆発させて政治を挑発した ザ・クラッシュ
意識の深層を探るような壮大なサウンドスケープを描いた ピンク・フロイド
これらが「声を上げる」ロックだったとすれば、ダイアー・ストレイツは「語りかける」ロックでした。

マーク・ノップラーのフィンガーピッキングによる繊細なギター、
あくまでも低く、抑えたトーンで語るように歌うボーカル、
そして過剰を排し、情景を切り取るように構成された楽曲――
そこには、都市の喧騒をよそに一人佇むような静けさと、観察者としての鋭さが共存しています。

ダイアー・ストレイツは、大声ではなく「間」で語る。
音楽に内在する余白にこそ、聴き手は深く引き込まれます。
それは、ロックのもうひとつの可能性――激情ではなく、静謐によって心を震わせる道――を体現した存在でした。

🎵 クラシックとジャズの素養が生む深み

『Sultans of Swing』には、ブルースの語法に加えて、ジャズ由来のハーモニー感覚と即興性、
さらにはクラシック音楽的な構成美が織り込まれています。
マーク・ノップラーの流麗なフィンガーピッキングは、その一音一音に説得力を持たせ、
曲全体に気品すら漂わせています。

英国ロックの中でも、こうした多層的な素養を背景に持つバンドは稀有であり、
『Sultans of Swing』は単なるヒット曲ではなく、ポピュラー音楽が芸術に昇華しうることを
証明した重要なマイルストーンとも言えるでしょう。

💬 結びに

ダイアー・ストレイツは、観客を煽るタイプのバンドではありません。
けれど、彼らの音楽は、静かに、しかし確かに、心の奥底へと響いてきます。
マーク・ノップラーの描く世界は、派手な演出の裏に埋もれがちな「語られない感情」や「沈黙のなかの熱意」をそっと差し出してくれるのです。

英国ロックの中でも異彩を放つそのスタイルは、「目立たずとも揺るぎない美学」の体現。
彼らの音楽に触れることは、ロックが持ちうる誠実さと内省という価値に気づく旅であり、
音を通じて、世界の静かな側面を見つめ直す機会なのかもしれません。

📎 記事担当:しんいち|文章・構成・研究協力

マーヴィン・ゲイとスタイル・カウンシルに見る社会表現

名前も言葉も奪われた人々と、名を持ち続けた階級――マーヴィン・ゲイとスタイル・カウンシルに見る社会表現

🎼 美しいメロディの奥に宿る、悲しみと怒り

マーヴィン・ゲイとスタイル・カウンシル——彼らの音楽は一聴すると心地よく、美しく、時には甘くすらあります。
しかしその旋律の裏には、社会の矛盾に対する深い悲しみと、静かに燃える怒りが秘められています。

🎙️ マーヴィン・ゲイ『What’s Going On』

1971年、アメリカ。ベトナム戦争が泥沼化し、街にはドラッグと貧困が溢れ、黒人への差別は依然として根深い——。
そんな社会の不条理に、マーヴィン・ゲイは静かに、しかし確かな怒りをもって問いかけます。

この作品の着想は、戦地から帰還した実兄フランキー・ゲイの体験に深く影響を受けています。
愛する家族が、心身を壊して戻ってきた現実を前に、マーヴィンは「愛と平和」を真剣に歌わざるを得なかったのです。

しかし、この作品は当初、所属レーベル「モータウン」の社長ベリー・ゴーディに完全否定されます。
「売れない」「政治的すぎる」として発売を拒否されたのです。
それでもマーヴィンは信念を貫き、自らプロデュースしてシングルをリリース。
すると大ヒットを記録し、ついにはレーベルを動かし、アルバムとして世に出ることになりました。

「What’s Going On(何が起きているのか?)」——これはただの疑問ではなく、
愛ゆえに叫ぶ“静かな怒り”であり、誰かを責めるのではなく、皆で考えるための問いです。

混迷する世界をやさしく包み込みながらも、核心を突くその歌声は、今もなお時代を超えて私たちの胸に響いてきます。

🎸 スタイル・カウンシル『The Lodgers』

軽快なテンポとソウルフルなハーモニーに包まれながらも、『The Lodgers』が描くのはイギリス社会の暗部。
特に1980年代、マーガレット・サッチャー首相のもとで進められた新自由主義政策(サッチャリズム)は、
公共サービスの民営化、労働組合の弱体化、大量失業などを引き起こし、社会に深い分断をもたらしました。

スタイル・カウンシルを率いたポール・ウェラーは、前身バンド「The Jam」時代から労働者階級のリアルな声を代弁してきた人物。
『Going Underground』や『Town Called Malice』といったThe Jamの代表曲には、既に社会的不満と抗議の意思が込められていました。

スタイル・カウンシルでは、より音楽的な多様性を取り入れながら、その批判精神を洗練させ、
ジャズやソウルのテイストで社会的メッセージを包み込みました。
『The Lodgers』では「間借り人」という言葉を用いて、社会の周縁に追いやられた人々の疎外感を静かに、しかし鋭く表現しています。

サッチャー政権下で悪化した住宅事情、移民政策の矛盾、貧富の格差など、
多くの英国人が感じていた「自分の国なのに、自分の居場所がない」という実感。
この曲は、そんな当事者たちの声を代弁し、社会への告発として鳴り響きます。

「抵抗の音楽」は叫ぶばかりではありません。
美しいメロディに怒りと悲しみを乗せて届けることで、多くの人にその痛みを共有させる力があります。
『The Lodgers』はまさにその象徴的な楽曲です。

「怒りを持ちながらも、人を責めるのではなく、変化を呼びかける」——
それが彼らの美学であり、音楽が持つ希望の形でした。

マーヴィン・ゲイも、スタイル・カウンシルも、怒りをただぶつけるのではなく、
その痛みを「誰かのせい」にせず、共に生きる社会全体に問いを投げかけました。
その姿勢は、対立よりも対話を、破壊よりも再構築を選ぶものであり、「思いやりのあるプロテスト」とも言えるでしょう。

音楽という表現を通じて、彼らは「ただの怒り」ではなく、癒やしと共感を帯びた怒りへと昇華させていったのです。
だからこそ、そのメッセージは時代を超えて響き続け、私たち一人ひとりの心を揺さぶる力を持っています。

現代の私たちは、その声にどう応えるのか——。
静かながらも揺るがない音楽の意志に、耳を傾けることから始めてみませんか。

🔗 出自と抑圧の本質的違い

項目 アフリカ系アメリカ人(奴隷出身) イギリスの労働者階級
起源 奴隷制度による強制連行 産業革命以降の資本主義構造
言語・文化 奪われた 保持されている
法的位置づけ 所有物とされた歴史 自由市民ながら階級差別の対象
闘争の形 解放運動、公民権運動 労働運動、ストライキ
トラウマ性 アイデンティティの喪失 社会的制約

🎶 音楽における違い

項目 アフリカ系アメリカ人 イギリス労働者階級
音楽の出発点 ゴスペル、ブルース フォーク、パンク
主なテーマ 自由、愛、祈り 労働、連帯、階級批判
表現方法 魂の叫び、感情の爆発 皮肉、知的批判

🎤 代表例の比較

マーヴィン・ゲイ:「What’s Going On」「Inner City Blues」などで、奪われた名前を取り戻すように歌い続けた。

スタイル・カウンシル:「Walls Come Tumbling Down」などで、イギリスの階級構造を知的に批判。

🧠 本質的対比

要素 奴隷出身 労働者階級
取り戻すもの 名前・尊厳・人間性 権利と平等
表現の核 叫び・再生 論理・批判
音楽の役割 魂の証明 社会構造の照射

💬 結び

「名を奪われた人々」と「名を持ち続けた者たち」のあいだには、音楽を通して社会に問いかける方法が異なるという深い断絶と共鳴があります。前者は生きるために歌い、後者は変えるために歌った——そのどちらもが、社会の深部を突くメッセージでした。

音楽は単なる「耳に心地よい娯楽」ではありません。そこに込められた言葉やメロディーには、時代の矛盾や希望、怒りや祈りが折り重なっています。その歌詞に込められた文化的背景や声なき人々の願いをすくい取ることで、私たちは音楽を通じて世界をより深く理解することができるのです。

ソウルとブリティッシュロック——一見まったく異なる音楽ジャンルに思えるこれらのスタイルも、その根底に流れる「声なき者の声を届ける」という衝動は共通しています。リズムや音色の違いに惑わされることなく、そこに込められた“伝えたいこと”に耳を傾けることが、いま私たちに求められているのかもしれません。

The computer for the rest of us. 私たちに必要なコンピュータ技術

システム開発の基本

知識ではなく、思考こそが問題解決を導く

知っていることと、解決する力の違い

現代社会では「物知り」「インテリ」「知識人」が評価されがちです。彼らは膨大な情報を蓄積し、最新のトレンドにも敏感です。しかし、問題解決においてその知識は必ずしも有効ではありません。情報を知っていることと、現実の問題を解決する力とはまったく別の能力なのです。

早耳は本質を見失う

最先端の情報をいち早く手に入れることが評価される時代ですが、早耳であることが必ずしも優位とは限りません。真に必要なのは、情報の新しさではなく、その背後にある構造や原理を見極める思考力です。事実、表層の情報だけでは、物事の本質に辿り着けないのです。

知らないからこそ考える

知らないことに出会ったとき、人は初めて自らの論理で物事を捉えようとします。未知を恐れず、冷静に、正確に、丁寧に、論理的に考察し、真実を見つけ出す。この思考過程こそが、問題解決の本質です。逆に「知っているつもり」で思考を止めることが、誤った結論や行動を招く原因になります。

問題解決の根幹にあるのは『常識』

問題解決の出発点は、常識です。ここで言う常識とは、日常的な感覚ではなく、小学校の教科書に書かれているような、誰もが学ぶ基本的な原理原則のこと。これは18世紀までに築かれた普遍的な論理体系であり、近代科学や倫理の基礎でもあります。

問題の多くは、これらの原則に立ち返って考えることで解決の糸口が見えてきます。最先端の技術や情報は、その後に使う道具にすぎません。

話し合いや多数決は解決の手段ではない

あるべき方向性は、多数決や感情的な話し合いで決まるものではありません。今、目の前で起こっている現実を、正しく観察し、冷徹な論理で分析し、再現可能な原理に基づいて対応策を考える。それが本当の「問題解決」です。

結論:思考し、構造を見抜く力を育てよう

私たちが今求められているのは、「よく知っている人」ではなく、「正しく考え、行動できる人」です。知識の量ではなく、論理の質。それを支えるのは、地に足のついた常識と、丁寧な思考。時代が変わっても、この基本は変わりません。

ラルフ・ネルソンとテッド・ネルソン

父は映画監督、息子はハイパーテキストの父 ─ ラルフ・ネルソンとテッド・ネルソン

「ハイパーテキスト」という言葉をご存じでしょうか?
今や誰もが使うインターネット、ホームページの構造を形作ったこの概念を生んだのが、
テッド・ネルソン(Theodor Holm Nelson)です。

そしてその父は、アカデミー賞を受賞した名作映画『野のユリ』などを手がけた映画監督、
ラルフ・ネルソン(Ralph Nelson)。映画と情報、異なる世界を生きながら、
親子はどちらも「人に何かを伝える技術」の最前線にいました。

🎬 ラルフ・ネルソン ─ 映画で語った「人間の尊厳」

ラルフ・ネルソンは、1950〜60年代のアメリカにおいてテレビドラマの演出家としてキャリアを築き、その社会派の視点と人間描写の確かさで注目されました。
映画監督として本格的に活躍を始めた彼の代表作が、1963年の『野のユリ(Lilies of the Field)』です。

本作は、旅の途中で出会った黒人青年とドイツ系修道女たちとの交流を描いた、静かで温かなヒューマンドラマ。宗教も文化も異なる者同士が、労働と信頼を通じて心を通わせていく物語は、
公民権運動の高まりと人種対立が激化していた当時のアメリカにおいて、きわめて示唆的なものでした。

この作品で黒人青年ホーマー・スミスを演じたシドニー・ポワチエは、その繊細かつユーモアを交えた演技で
黒人俳優として初のアカデミー主演男優賞を受賞。
これはハリウッドのみならず、アメリカ社会全体における人種平等への一歩を象徴する歴史的出来事となりました。

ネルソンの作品には一貫して社会的少数者や弱者への共感が流れており、
まごころを君に(Charly)』では知的障害者の尊厳と自己決定を描きました。
この作品は、ダニエル・キースによる名作小説『アルジャーノンに花束を』を原作としており、
徐々に知能が高まっていく青年の葛藤と孤独、そして人間の本質に迫る深いテーマを扱っています。
主演のクリフ・ロバートソンは、この難しい役どころを見事に演じ切り、アカデミー主演男優賞を受賞しました。

また『ソルジャー・ブルー』では、19世紀アメリカのサンドクリーク虐殺事件を題材に、
国家による暴力と先住民への差別という歴史の暗部を暴き出しました。
派手な演出や娯楽性よりも、「人間をまっすぐに描くこと」に焦点を当てたその作風は、
ベトナム戦争下のアメリカにおいて、極めて社会的な意味を持つものとなり、
当時のハリウッドの中でも異色の存在として注目されました。

単なるエンターテインメントではなく、映画を通して問いかけられるのは「誰が“人間らしい”のか」という根源的なテーマ。
ネルソンはカメラを通して、“声なき人々の声”を可視化しようとした監督だったのかもしれません。

🧠 テッド・ネルソン ─ デジタル世界で「人間中心主義」を提唱

一方その息子、テッド・ネルソンは、1960年代からコンピュータを用いた「情報の構造化」という前人未踏の領域に挑み続けてきました。
彼の構想した「ハイパーテキスト」とは、単に文書同士を相互参照する技術ではなく、情報をネットワーク的に結び、人間の思考や創造性に即した形で記録・共有しようという思想的な発明でした。

テッド・ネルソンは、当時主流だった中央集権的で技術者中心のコンピュータ利用とは一線を画し、すべての人に開かれた情報空間の実現を目指しました。
その根底には、情報とは操作対象ではなく、人間の感情や記憶を受けとめる器であるべきだという一貫した「人間中心主義」の哲学が流れています。

「コンピュータを使う人は技術者ではなく、普通の人々──“the rest of us”だ」
─ テッド・ネルソン

今日私たちが日常的に使っているWebページのリンク構造や、マルチメディアの統合的な表現手法は、まさに彼の先駆的な発想の延長線上にあります。
しかしネルソン自身は、現在のインターネットが商業化や情報の断片化に偏っていることに対して批判的で、「本来目指していたのは、もっと優しく、もっと文脈を大切にした情報世界だった」と語っています。

🌱 映画と情報、異なるフィールドで人間を描いた親子

父・ラルフは映画で、息子・テッドはデジタル空間で、「情報を人に伝えるとは何か」を追求してきました。
表現の手段は違えど、その根底には“人間らしさ”があります。

ラルフ・ネルソンの映画にある温かさと、テッド・ネルソンの情報哲学にあるしなやかさ。
この親子の系譜は、現代のデジタル時代において、改めて見直すべき「伝える力」の原点かもしれません。

文:岡村新一

将棋AI

将棋AIはすべての差し手を把握しているのか?

投稿日:2024年10月4日|カテゴリ:AI・テクノロジー

将棋は規則で動くゲーム、でもAIは…?

将棋はルールが明確に決まっている「完全情報ゲーム」です。そのため「AIなら全部の手を分析して最善手がわかるのでは?」と思われがちですが、実はそうではありません。将棋の局面数はあまりに多く、いまだに全ての差し手をAIが網羅・記憶しているわけではないのです。

将棋の可能性は「天文学的」

  • 合法な局面の数:およそ 10の40乗以上
  • 指し手全体の可能性(展開の数):10の220乗以上

これは、全宇宙にある原子の数(10の80乗)よりもはるかに多い組み合わせです。

AIはどうやって強くなったのか?

AIはすべての手を記憶しているのではなく、評価関数探索アルゴリズムを使って「良さそうな手」を高速に選びます。

たとえば、GoogleのAlphaZeroは「モンテカルロ木探索」と「自己対戦による強化学習」を組み合わせて、数百万回の対局を通じて自力で強くなりました。

将棋AIと人間の違い

人間 将棋AI
経験・直感・読み 評価関数+計算力
数万局を記憶 1秒で数千万局面を探索

将棋は「完全解析」されていない

将棋における「完全解析」とは、すべての局面で最終的に勝つか負けるかを確定させることです。これは五目並べやチェッカーでは達成されていますが、将棋では今なお不可能です。

理由は、局面の数があまりに膨大で、現在の計算資源では解析に数百万年かかるとまで言われているからです。

まとめ:AIは「全部覚えている」わけではない

将棋AIは、規則で動くゲームにおいて人間を圧倒する強さを見せていますが、すべての局面を記憶しているわけではありません。評価と学習、そして推論によってリアルタイムに強い手を導き出しているのです。

哲学の結晶として —— パソコン

哲学の結晶として —— パソコンという家電を作った、ただ一人のAppleこそ。

投稿日:2024年6月19日 | カテゴリ:テクノロジーと思想

パソコンが「哲学」になるとは思わなかった。だが、Appleという企業は、かつて「パソコン」を「人間の思想を解放する道具」として、最初から設計していた。

多くの日本のメーカーは、パソコンを冷蔵庫や炊飯器と同じような「便利な家電製品」として見ていた。スペックの向上、効率の追求、省エネ性能……確かにそれは必要だ。だが、それは人間の思考や創造性とは無関係な領域だった。

対してAppleは、パソコンを「思想の道具」として提示した。使うことで自分の中にある創造性や価値観が立ち上がり、言葉になり、形になる。そんな目的でMacintoshは生まれた。

それを明確に示したのが、1984年にスティーブ・ジョブズが発表したMacintoshであり、そしてその前後に展開された映像の数々だ。
単なるマシンではなく、世界の見方を変える家電を、ジョブズは提案した。

1984年、ジョブズがMacintoshを紹介した瞬間

まだ誰も「GUI」すら見たことがなかった時代に、彼はそれを当たり前のように操作してみせた。デザイン、サウンド、対話性。すべてに「人間らしさ」を込めた一台だった。

Appleが「1984」に投下した革命のCM

ジョージ・オーウェルの『1984』を引用しながら、AppleはIBMによるコンピュータ独占に挑んだ。CMの中で、女性アスリートが支配の象徴を破壊する——これはテクノロジー史上、最も詩的な広告だった。

「思想」としてのMacintosh —— スピーチより

Macintoshは「感動するパソコン」だった。ジョブズは、それを「思想の拡張装置」として語った。自分の考え、世界の捉え方、表現のすべてを、この小さな箱に託したのだ。

Think different —— 人類に贈るメッセージ

「クレイジーだと思われる人たちが世界を変える」。Appleのこのメッセージは、単なるマーケティングではない。
それは、思想としての道具=Macを信じた者だけが語れる言葉だった。

けろいちが思う「使うべきパソコン」とは

パソコンを選ぶとき、多くの人は価格やスペックに目を向ける。でも、それは本質だろうか? けろいちは、こう思う。

パソコンは「処理速度」や「メモリ容量」のためにあるのではない。想像し、創造するための機械なのだ。何かを思いつき、それをかたちにする。その営みに寄り添う道具こそ、本当の意味で「使うべきパソコン」ではないか。

その思想を、最初から持っていたのがAppleだった。Macintoshは「哲学の結晶」として誕生し、人の内なる世界を外に開くための設計思想が貫かれていた。

今なお、その精神はAppleに息づいている。だから、けろいちはためらいなく言う。「使うべきパソコンは、Appleだ」と。

モータウンの愛の叫び

Sugar Pie, Honey Bunch

投稿日:2025年6月17日|カテゴリ:文化の交差点

モータウンの愛の叫び


“I Can’t Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch)”
は、1965年にリリースされたフォー・トップスの名曲。
“I love you and nobody else” — こんなにも直球で、感情に火をつける言葉があるだろうか。
モータウン・サウンドは、抑えきれない衝動をそのままに、ビートに乗せて世界へ放つ。

和歌の内なるさざ波

一方、和歌はどうだろう。「しのぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」(平兼盛)
感情をひた隠しにしても、知らず知らず表に現れる恋心。
ビートはない。リズムは自然と五七五七七の中に沈み、響くのは心の奥のさざ波だ。

アフリカ系アメリカ人と日本人の表現文化

モータウンを育んだアフリカ系アメリカ人の文化は、奴隷制や差別の歴史の中で、
「今、ここに生きている自分」の声を響かせることに意味があった。
声は大きく、身体は揺れ、感情はすべて表現するものとして信じられていた。

対して日本文化は、沈黙の中に意味を見出す。「言わぬが花」「以心伝心」など、
言葉を削ることで、かえって深まるニュアンスに重きを置いてきた。
感情はあらわにせず、にじませることで、相手にゆだねるのが日本的な美とされる。

圧倒的な違いと、圧倒的な類似性

  • 違い:モータウンは「叫ぶ」。和歌は「にじませる」。
  • 共通点:どちらも、恋という不確かでどうしようもないものを、「ことば」に託す。

時代も言語も文化も異なるけれど、
「好きでたまらない」という感情だけは、千年経っても変わらないらしい。

そして、あなたの恋は

叫びたい? にじませたい?
いずれにしても、ことばにしてみることから始まるのかもしれません。

青春こそ商(あきない)の原動力

■サミュエル・ウルマン Samuel Ullman の詩「 Youth 青春」について
青春  岡田 義夫 訳

青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いが来る。

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる、人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる、希望ある限り若く 、失望と共に老い朽ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り、人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷がこれを堅くとざすに至れば、この時にこそ人は全く に老いて、神の憐れみを乞うる他はなくなる。

原文
YOUTH
Youth is not a time of life-it is a state of mind; it is a temper of the will,a quality of imagination, a vigor of the emotions, a predominance of courage over timidity, of the appetite for adventure over love ease.

No body grows only by merely living a number of years; peoples grow old only by deserting their ideals. Years wrinkle the skin, but to give up enthusiasm wrinkles the soul. Worry, doubt ,self-distrust, fear and despair-these are the long ,long years that bow the head and turn the growing spirit back to dust.

Whether seventy or sixteen, there is in every being’s heart the love of wonder, the sweet amazement at the stars and the starlike things and thoughts, the undoubted challenge of events, the unfailling childlike appetite for what next, and the joy and the game of life.

you are yang as your faith, as old as doubt ;
as young as your self-confidence, as old as your fear;
as young as your hope, as old as your despair.

So long as your heart receives messages of beauty, cheer, courage, grandeur and power from the earth, from man and from the Infinite so long as your young.

When the wires are all down and all the central place of your heart is covered with the snows of pessimism and the ice of cynicism, then you are grown old indeed and may God have mercy on your soul.

Given to Mc carthur some years ago by John
W. Lewist is based on a poem written by the late
Samuel Ullmann of Birmingham, Ala.

オンラインショップを立ち上げることは店舗をつくる、出店するということ。

インターネット・ホームページは商品を見つけてもらえる最適な方法・手段

スーパーマーケットは特売を折込チラシ・のぼり等でで広告し来店を促します。

商売で大事なのは常識

We have nothing to break common sense. In any era, happiness is lost when common sense is lost. Trendy consultants say break common sense, but I don’t know of a company that has prospered by running outside of common sense. Apple, Microsoft, and Facebook all thrive on common sense. “The food proves it.” It is a taste that has been supported for a long time according to common sense.

常識を超える価値は何もありません。 どんな時代でも、常識が失われると幸福が失われます。 流行りのコンサルタントは常識を破れ、と言いますが、私は常識を破って成功した会社を知りません。 Apple、Microsoft、Facebook はすべて、常識の上に商売を展開しています。常識こそが、継続と、多数の支持を得るのです。

「食べ物がそれを証明しています。」 常識で支持されているのが、味です。

WordPressで、Google Site Kit の初期設定を行っている際に下記のエラーが出たときの対処。The response is not a valid JSON response.